セイノーHDとエアロネクスト、山口・長門でドローンと鉄道の貨客混載連携した新スマート物流の実証実験

セイノーHDとエアロネクスト、山口・長門でドローンと鉄道の貨客混載連携した新スマート物流の実証実験

鮮魚を10km空輸

電通西日本、セイノーホールディングス(HD)、エアロネクストと子会社でドローン物流を手掛けるNEXT DELIVERY、KDDIスマートドローン、山口県長門市は3月14日、長門市街地から俵山地区への生鮮食料(鮮魚)の配送をするため、旅客列車による貨客混載輸送とドローン配送を組み合わせたリレー配送の実証実験を3月13日に実施したと発表した。

長門市は農林水産業、観光産業を基幹産業として発展してきたが、高度経済成長期に産業や人口が都市圏へ集積されるようになると、若者の流出による人口減少に歯止めが掛からず、人口は1990年から2015年までの25年間で25.6%減少。今後、少子高齢化がますます進行していく見通しの中、高齢者の住み良い街を構築するために、日常の買い物など生活利便性の維持が求められている。

運送業界も人手不足や採算性から特に過疎地域における配送維持が課題になっている。そこでセイノーHDとエアロネクストを中心に、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、地上輸送とドローン配送を連結、融合する「新スマート物流システム」の導入により、買い物代行や災害時支援、医薬品配送などを行う仕組みを構築することを目指している。

今回は「貨客混載」をテーマとして、仙崎駅から長門湯本駅まではJR美祢線を利用し、JR仙崎線・長門湯本駅前から俵山温泉までドローンを利用して配送を実施した。

ドローン配送はエアロネクストとACSLが開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を採用。機体の制御には、KDDIスマートドローンが開発したモバイル通信を用いて機体の遠隔制御・自律飛行を可能とするスマートドローンツールズの運航管理システムを活用した。

当日はJR長門湯本駅前から俵山温泉までの片道約10kmをドローンで配送。約20分で飛行し、俵山温泉のゲストハウスのオーナーに生鮮食料品(鮮魚)を届けた。


実証実験に使用した日本発物流専用ドローン“AirTruck


今回ドローン配送された鮮魚 (イカ、メジナ、メバル)

実証実験は電通西日本がプライムとなり、環境普及機構より「令和4年度(2022年度)二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金交付対象事業(社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業)」として採択されている。

(藤原秀行)※いずれもエアロネクスト提供

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