JR貨物の2月輸送量は255万8000トンでコンテナがプラス転換

JR貨物の2月輸送量は255万8000トンでコンテナがプラス転換

車扱の落ち込みにより全体では前年同月比3.1%減

JR貨物が3月13日に発表した「輸送動向について(平成31年2月分)」によると、当月の輸送量(速報値)は255万8000トンで前年同月を3.1%下回った。車扱が暖冬に伴い石油製品の荷動きが低調だったことから全体ではマイナス基調で推移したものの、コンテナはエコ関連物資の大幅増加によりプラスに転じた。

コンテナは0.2%増の173万トン。前月に続き関東地区で建設発生土や焼却灰の輸送が順調だったエコ関連物資が43.9%増の5万3000トンと大きく伸長したほか、新潟・東北発が好調の紙・パルプが3.4%増の23万3000トン、関西~東北間でモーダルシフトが進む積み合わせ貨物は2.0%増の22万5000トン、販売が好調な家電・情報機器も1.1%増の3万4000トンと前年同月を上回った。

その一方で九州発着が低調だった自動車部品、需要が減少している化学工業品・化学薬品、北海道産のジャガイモが生育不良により在庫薄となっている農産品・青果物は前年同月を下回った。

車扱は9.3%減の82万8000トン。暖冬により灯油を中心に販売不振が続く石油が9.2%減の59万トン、セメント・石灰石は工場の設備不具合などから9.4%減の10万5000トン、車両も7.7%減の8万3000トンとなり、いずれの品目で前年同月から1割程度落ち込んでいる。

(鳥羽俊一)

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