中京圏で同社最大規模
三井不動産は4月3日、三重県桑名郡木曽岬町で新たな物流施設「MFLP弥富木曽岬」が3月31日に竣工したと発表した。
施設外観
伊勢湾岸自動車道の湾岸弥富IC、湾岸長島IC、弥富木曽岬ICに近接。首都圏と関西圏を結ぶ輸送網の中継地となり、中京圏の産業集積エリアの伊勢湾や、名古屋港における物流ニーズに対応できると見込む。
トラックドライバーの長時間労働規制が強化され、物流現場で混乱が懸念されている「2024年問題」の解決策の1つと期待されている中継輸送の拠点としても活用可能な立地と想定している。
同社が中京圏で開発する物流施設では最大となる延床面積9万8792㎡を確保。各階のフロアプレートは最大約2万3000㎡に達している。ダブルランプ方式を採用し、1階には奥行5.5m、4階には奥行6.5mの大型の庇を完備し、風雨の際も作業を継続できるようにしている。
危険物倉庫の追加建設も可能。BCP対応として、72時間の非常用発電設備と備蓄倉庫を導入している。
従業員の働きやすさを追求し、快適に休憩しリフレッシュできる「スカイラウンジ」と「スカイバルコニー」、WEB会議のための個別ブース、ラウンジでのWi-Fi環境提供、24時間無人コンビニを設置し、多様な働き方の実現をサポートする。
屋上の約3割に太陽光発電パネルを設置し施設内共用部に給電、「環境・社会への配慮」が成された不動産に付与されるDBJ Green
Building 認証（4つ星）、Nearly ZEB認証を取得済み。専有部では入居テナントの要望に応じて柔軟に利用可能な「グリーン電力提供サービス」を展開し、顧客の「RE100」やESGの課題解決、SDGsの推進を後押しする。
■施設概要
| 名 称 | 三井不動産ロジスティクスパーク弥富木曽岬（MFLP弥富木曽岬） |
| 所 在 | 三重県桑名郡木曽岬町新輪一丁目12番地 19 |
| 敷地面積 | 55,192.75㎡（約16,695.81坪） |
| 延床面積 | 98,792.67 ㎡（約 29,884.78 坪） |
| 規模・構造 | 地上4階建て・S造 |
| 設計者・施工者 | 戸田建設株式会社 |
| 着 工 | 2022年1月17日 |
| 竣 工 | 2023年3月31日 |
【位置図】
（藤原秀行）※いずれも三井不動産提供
