鴻池運輸、「国際物流関西支店 熊本事務所」を開設

半導体関連の輸出入業務など対応

鴻池運輸は4月7日、熊本市に国際物流サービスの新拠点「国際物流関西支店 熊本事務所」を4月1日付で開設、4月3日に営業を開始したと発表した。

熊本事務所は熊本県内に建設中の大手半導体メーカーの工場稼働予定に伴い、高まる輸出入需要と、それに関わる物流業務獲得を狙って開設した。

熊本県八代港は、近年コンテナターミナルの拡張整備が行われ、大型貨物船も着岸可能な国際港に進化。熊本空港は通関に必要な体制を整備し、国際航空貨物の取り扱いが可能な国際空港化を目指す動きが広がっている。

熊本県内で国際貨物輸送拡充に向けたインフラ増強が進んでいるのに対応。熊本事務所は鴻池運輸が長年にわたり蓄積した国際物流に関する幅広い知見と独自のグローバルネットワークを生かし、精密部品や工場建設に応じたプラント輸送など、幅広い製品を対象とする海上・航空貨物のフォワーディング、倉庫や流通加工といった付帯サービスを提供する。

同社のグループ会社で九州全域に25カ所の事業拠点を保有し、複合的な物流サービスを展開する九州産交運輸と連携し、熊本を中心に倉庫での保管・配送、輸出入国際複合一貫輸送、鉄道輸送を一括して引き受けるワンストップサービスを展開する計画。

■「熊本事務所」概要

（藤原秀行）