C&W、奈良で12.4万㎡の大規模マルチ型物流施設が竣工

C&W、奈良で12.4万㎡の大規模マルチ型物流施設が竣工

関西初案件

米不動産サービス大手クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は4月13日、傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント(C&WAM)が奈良県生駒郡安堵町で開発してきたマルチテナント型の物流施設「LF奈良」が完成したと発表した。ACROSSなどの入居が確定している。

C&WAMとしては竣工ベースで初の関西案件となる。同じ奈良県でもう1棟の物流施設開発を進めており、今年7月の竣工を見込んでいる。


施設の外観

LF奈良は西名阪自動車道の大和まほろばスマートICから約1.5km、法隆寺ICから約3kmに位置。近畿圏主要都市へのアクセスに強みを持つ。

周辺は奈良県最⼤の⼯業団地、昭和⼯業団地を中⼼とする産業集積エリアで、県内の地域配送拠点や大阪・京都・名古屋方面への広域配送拠点としての需要を見込む。所在地から15分圏内に約7.6万人、30分圏内に約46万人の労働人口を抱え、雇用確保にも優位性があるとみている。

地上4階建て、延床面積は約12万4000㎡。奈良県では初のマルチテナント型物流施設という。ダブルランプウェイを採用し、45ftコンテナ車が直接各階に接車できるようにしている。

大型車両の一方通行を可能とし、大型車両と乗用車の交錯を最小限に抑える設計を導入、安全面も配慮した。

最大16テナントが入居可能で、最小面積は約6600㎡(約2000坪)から1フロア最大約2万6000㎡(約8000坪)まで対応可能。アメニティとして共用部にカフェテリア、ラウンジ、ドライバー用休憩室、売店などを設け、施設利用者に便利で快適な環境を提供する。


南面外観


北東面外観


車路・トラックバース


倉庫スペース


メーンエントランス


カフェテリア

建築環境総合性能評価システムCASBEE Aランク認証、建築物省エネルギー性能表示制度 BELS5スター、ZEB Ready認証の取得、太陽光発電事業者による屋根への太陽光発電設備の設置、24時間対応の非常用発電機導入など、事業の継続可能性を担保している。

【施設概要】
施設名:LF奈良
所在地:奈良県生駒郡安堵町大字岡崎367番地10
土地⾯積:約58,000平方メートル
用途地域:準工業地域
延床面積:約124,000平方メートル
構造:地上4階建て、鉄骨造
着工:2021年12月
竣工:2023年3月
認証取得:CASBEE Aランク(新築)認証、BELS 5スターZEB Ready認証
設計・施工:株式会社大林組

(藤原秀行)※いずれもC&W提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事