スズキがモーダルシフト拡大、部品・用品の鉄道輸送で新たに31ftコンテナ導入

スズキがモーダルシフト拡大、部品・用品の鉄道輸送で新たに31ftコンテナ導入

CO2排出量8割削減見込む

スズキは4月6日、部品・用品の輸送時に出るCO2排出を削減するため、鉄道輸送用31ftコンテナを新たに導入したと発表した。コンテナはスズキが所有し、各地に部品などを供給する「スズキ部品センター福岡」向けの輸送に投入する。

従来、スズキ部品センター福岡への部品・用品の輸送は大型トラックや鉄道輸送用12ftコンテナを利用してきた。大型トラック輸送は鉄道輸送と比べてCO2排出量が多いことや、鉄道輸送用12ftコンテナは大型トラックに比べて積載量が少ないことなどが課題だった。

そのため、鉄道輸送用31ftコンテナを導入することで、鉄道輸送を定常化するとともに積載量を確保。大型トラック輸送と比較してCO2排出量を約80%削減できると見込む。


31ftコンテナ(プレスリリースより引用)

スズキは2022年12月に北海道で「スズキ部品センター苫小牧」を新設、稼働を始めた。従来の北海道への部品・用品の輸送を見直し、部品工場(静岡県湖西市)から苫小牧への輸送距離の約8割を海上輸送に移行することで、CO2排出量を約73%削減できているという。

スズキ部品センターは、スズキ四輪車の純正部品・用品の供給を行なうスズキが管理・運営する広域部品センター。現在日本全国6カ所に位置し、各都道府県の代理店・販売店へ素早く部品・用品を供給する役割を担っている。部品・用品の即納性を強化することで顧客満足度の向上を図るとともに、代理店・販売店でのサービス業務の効率化を図る。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事