8月1日めど手続き完了、日米欧一体で営業行える体制構築目指す
三菱倉庫は4月28日、米国で医薬品・ヘルスケア関連の物流や米政府機関向け物流を手掛けているCavalier Logistics(キャバリエ・ロジスティクス)のグループ4社を買収すると発表した。
三菱倉庫が新たに米国で立ち上げる子会社を通じ、4社の全株式を取得する。規制当局の認可・承認を得た上で8月1日をめどに手続きを完了したい考え。取得額は開示していない。
キャバリエ・ロジスティクスグループは、米国と英国で主にバイオ医薬品、ヘルスケアなどの物流を得意としている。以前から三菱倉庫とパートナー関係を構築している。
三菱倉庫は長期ビジョン「MLC2030 ビジョン」の戦略に則り、米国・欧州で医療・ヘルスケア物流の事業拡大を図ることを掲げている。キャバリエ・ロジスティクスグループを傘下に収め、高品質の物流サービスを提供。日米欧一体で営業を行える体制の構築も目指す。
キャバリエ・ロジスティクスグループは、受託している米国務省関連の物流業務は米国の外資規制の関係から、キャバリエ・ロジスティクスグループの現CEO(最高経営席に社)が新会社を設立し、同業務自体をスピンオフする予定。
キャバリエ・ロジスティクスグループ4社の単純合算した売上高は1億5195万ドル(約198億円)だった。
(藤原秀行)