国交省運用のドローン情報基盤システム、再び不具合発生

国交省運用のドローン情報基盤システム、再び不具合発生

国家ライセンスで他人の申請内容閲覧が一時可能に

国土交通省は5月3日、航空局が運用しているドローン情報基盤システム「DIPS2.0」の操縦者技能証明(国家ライセンス)機能に関し、システム利用者が特定の操作を行うと他の人の氏名や住所などの申請情報が閲覧可能な状態になることが判明したと発表した。

DIPS2.0は、ドローンの機体の登録や特別な飛行に関する事前の許可申請などをオンラインで行えるシステム。国交省は5月2日にシステム利用者からの連絡を受けて不具合を確認した後、運用を停止してシステムを改修、不具合を解消し、5月3日の午前11時すぎに運用を再開した。

DIPS2.0は今年4月にも同様の不具合が発生していた。国交省は「(4月のトラブルと)同一ではないものの派生するものであり、同種の不具合事象が発生し得るケースの精査が十分でなかったことに起因する」と説明。

「個人情報などの厳正かつ適正な管理について、改めてシステム受注者への指導等をより一層徹底するとともに、発生理由を根本から精査の上、今後このような事態が決して生じないよう、万全を期す」と強調している。

国交省によると、今回の不具合で最大3件分の無人航空機操縦者技能証明に関する申請情報が他者に見られた可能性があるが、現時点で個人情報閲覧による情報の悪用といった報告は寄せられていないという。

(藤原秀行)

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