山九、大阪・高石に関西最大級の機能性化学品専用倉庫を開設

山九、大阪・高石に関西最大級の機能性化学品専用倉庫を開設

1000㎡のものが8棟、供給不足状況に対応

山九は5月17日、大阪府高石市に関西最大級の機能性化学品専用倉庫「山九関西ケミカルセンター」を開設したと発表した。延べ床面積が1000㎡のものが8棟並んでいる。

消防法危険物の第1類、2類、4類、5類、毒劇物と多様な貨物に対応。このうち4棟は温度管理品の取り扱いも可能。雨天時のオペレーションを効率化する大型庇を備え、海上コンテナ作業にも対応できる高床式倉庫も1棟設置。医薬品や電子部品材料、リチウムイオン電池など幅広い貨物に照準を合わせている。

ここ数年以上、危険物を取り扱う倉庫に対する需要が高まっているものの、供給が足りていない状況が続いているのに対応する。

山九は阪神港や関西国際空港からの良好なアクセスを生かし、輸出入貨物のストックポイントとしての活用も顧客に提案する予定。


関西ケミカルセンター


事務所棟


倉庫外観


高床式倉庫


消火設備棟


倉庫内部


温度管理倉庫(いずれも山九提供)

BCP対策を徹底しつつ、人感センサーの設置や、このタイプの倉庫では珍しく温度管理倉庫に天井を設置するなど省エネ化も促進。路面には耐久性を向上させつつCO2削減にも貢献できる廃PET入りのアスファルト舗装を採用し、油水分離槽を備え雨水・排水に含まれる油が海に放流することを防止するなど、環境にも十分配慮した設計を施している。

山九は現在、茨城・鹿島、千葉、四日市、兵庫、山口・周南、北九州、大分の7カ所で総延床面積約1万4800㎡の機能性化学品倉庫を運営している。今回の開設で業界上位となる国内8カ所、合計2万2800㎡を保有することになる。

倉庫概要
名称  :山九関西ケミカルセンター
所在地 :大阪府高石市高砂2丁目1番地
開設日 :2023年5月16日
敷地面積:約27,248㎡
倉庫面積:8,000㎡(1,000㎡/棟×8棟)
対応危険物:消防法第1類、2類、4類、5類
設備  :温度管理倉庫4棟、温度帯2~25℃、定温機能
アクセス:大阪港まで高速で約20分、関西国際空港まで高速で約20分
設計  :株式会社大建設計
施工  :三和建設株式会社
     株式会社ダイキンアプライドシステムズ

(藤原秀行)

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