日通と名鉄運輸の提携強化へ協議開始、特積み事業統合も「1つの選択肢」★続報

日通と名鉄運輸の提携強化へ協議開始、特積み事業統合も「1つの選択肢」★続報

両社親会社が公表、年内めどに検討結果や進捗公表へ

NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)と名古屋鉄道は5月22日、それぞれ傘下の日本通運と名鉄運輸の資本・業務提携強化に向け、協議を開始すると発表した。

今後、両社グループの輸送ネットワーク共同化、情報システムの共同開発・共同利用、新たな輸送サービスの共同開発など両社グループの経営資源を相互に活用する取り組みの拡大のほか、特積み事業の統合についても「1つの選択肢」として協議していく方針と説明している。

日本通運と名鉄運輸は2015年12月、資本・業務提携契約を締結。これまで、特積み事業で協業を進めてきた。具体的には、両社グループがそれぞれに輸送ネットワークを維持しながら、一部地域において集配の共同化、拠点の共同利用などを実施。ネットワークを部分的に相互活用することでオペレーションの効率化を図ってきた。

22年6月には、名鉄と日本通運の2社のみが名鉄運輸株式を保有する体制に移行していた。

エネルギー価格高騰や人口減少に伴う貨物量減少予想などの現状を踏まえ、経営環境変化に対する各種課題の解決とサービスレベルの向上を図るためには、両社グループの様々なリソースやノウハウなどの経営資源のさらなる相互活用が不可欠と判断。提携関係の強化を検討することにした。

NXHDと名鉄は、年内をめどに検討結果や進捗状況を説明すると強調している。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事