三菱商事とローソンが新サービスを4月開始へ、納品後のトラック空きスペース活用
※先ほど掲載した記事の内容を差し替えました
三菱商事とローソンは3月25日、ローソンの店頭に設置した専用ボックスでレンタル商品の返却やインターネット通販で購入した商品の返品を受け付けるサービス「スマリSMARI」を4月1日に始めると発表した。
当初は東京都内のローソン約100店舗でスタート。同社の店舗をめぐる商品配送網を活用し、納品後のトラック戻り便の空いたスペースに返却・返品希望の商品を搭載して回収する。
ユーザーは店頭の専用ボックスにあらかじめ当該のサイト経由で取得したQRコードをスキャナーにかざして開錠し、発行されたラベルを商品に添付してボックスに投入する。ラベルにはユーザーの住所や氏名など個人情報は印字されない。専用ボックスは住宅向け宅配ポストなどを手掛けるナスタが製造を担当する。
ローソンは全国で約1万5000店舗を展開しており、専用の配送センターから多い日で1店舗当たり7~8回程度、商品を届けている。昨年3月には同じく既存の物流網を活用した「ローソンフレッシュピック」のサービスを始め、現在東京、神奈川の計約1600店舗で実施するなど、配送網の有効活用に取り組んでいる。
三菱商事とローソンは新サービスでコンビニ店舗の作業負担を増やさず、店舗間配送の効率化も図りながらeコマースユーザーらの満足度を高められると見込む。サービス開始当初はエアークローゼット、CROOZ SHOPLIST、ロコンドの3社が利用する。今後はサービスを導入する通販や専用ボックスを置くローソン店舗の拡大を目指す。
(藤原秀行)