プロロジス、太陽光と非化石証書で物流施設入居企業の「電力実質完全グリーン化」支援

プロロジス、太陽光と非化石証書で物流施設入居企業の「電力実質完全グリーン化」支援

第1弾はモノタロウの拠点、全国に展開へ

プロロジスは6月8日、化石燃料由来ではない電力の環境価値を表す「非化石証書」の活用によってMonotaRO (モノタロウ)が物流施設で使う電力のグリーン化をサポートしたと発表した。

モノタロウが入居する「プロロジスパーク猪名川1」(兵庫県猪名川町)で使用する電力に対し、非化石燃料を使って電力を生み出した際の電源の種別などを確認できる「トラッキング付きFIT非化石証書」を活用することで合意した。

今後は同施設でモノタロウが利用する電力について、実質CO2排出ゼロとみなすことができるようになる。

併せて、同施設の屋根面に設置工事中の太陽光発電設備が2024年1月に稼働を始める予定のため、同施設で作り出した再生可能エネルギー由来の電力として利用する計画。


電力グリーン化を行った「プロロジスパーク猪名川1」(左)。「プロロジスパーク猪名川2」(右)も今後実施予定

これまでの実績として、茨城県の「プロロジスパークつくば1」、神奈川県の「プロロジスパーク海老名2」などで電力グリーン化が実施されているが、プロロジス自身が非化石証書を取得して入居企業に提供するのは初めて。

今後は、全国の開発・運営中の物流施設で、屋根置き太陽光発電電力の活用とトラッキング付きFIT非化石証書を付与したCO2排出量実質ゼロのクリーンエネルギーの提供を順次展開していく予定。物流施設全体で実質100%再生可能エネルギー由来の電力使用が可能となり、持続可能な事業運営を目指す入居企業のニーズに応えられると見込む。

プロロジスは2040年までに、バリューチェーン全体(スコープ1・2・3)で温室効果ガス排出のネットゼロを目標に掲げている。プロロジスの事業運営における削減に加え、入居企業の電力グリーン化・環境負荷軽減を支援する「プロロジス・グリーン・ソリューション」を推進。23年1月には東京オフィス内に「エネルギー事業室」を新設し、新規エネルギー事業や、再生可能エネルギーの活用に取り組むとともに「プロロジス・グリーン・ソリューション」の一環として入居企業の電力グリーン化を支援している。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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