再生可能エネルギーの開発も促進
三菱商事は6月22日、子会社のオランダ総合エネルギー事業会社Eneco(エネコ)とともに、再生可能エネルギー由来の電力で製造する「グリーン水素」の製造・販売を欧州で拡大するため、新会社「Eneco Diamond Hydrogen(エネコ・ダイヤモンド・ハイドロゲン、EDH)」をオランダのロッテルダムに6月6日付で設立したと発表した。三菱商事とエネコの折半出資。
脱炭素社会の実現に向けて世界的に再エネの普及が進む中、代替燃料、電力系統への供給調整手段などとしての水素の活用に期待が高まっており、特に欧州では2030年までに域内のグリーン水素製造能力と域外からの輸入を各1000万t/年とすることを掲げるなど、政策的なグリーン水素導入が推進されているのに対応する。
EDHはエネコが長年培ってきた再エネ開発の知見・経験と、石油・化学・鉄鋼・海運といった広範な業界との当社ネットワークを活用し、オランダを起点として欧州域内の再エネ開発とグリーン水素製造・販売事業に取り組む。
EDHを通じて獲得した知見を他地域にも展開していくことを視野に入れている。
(藤原秀行)