グリーン「水素・アンモニア」の海上輸送で協業
商船三井は7月13日、同社も参加している世界最大の石炭輸出港、オーストラリアのニューキャッスルの「クリーンエネルギー地区建設プロジェクト」が本格始動すると発表した。
本プロジェクトは、同港の管理・開発を担うPort of Newcastle(ポート・オブ・ニューキャッスル、PoN)が主導している。
クリーンエネルギー地区建設予定地
本格始動に当たって開催したイベントの様子
商船三井はPoNと、サプライチェーン構築に向けた共同検討の覚書を今年2月に締結。その後、5月にPoNが本プロジェクトを発足させ、商船三井も参加した。
本プロジェクトでは、豪連邦政府より1億豪ドル(約94億円)の資金援助を受け、同港エリアにグリーン「水素・アンモニア」を含むクリーンエネルギーの生産・貯蔵・輸出の主要拠点となるクリーンエネルギー地区を建設。脱炭素社会、地域の雇用創出を推進する。
プロジェクトの本格始動を受け、商船三井とPoNは共同でクリーンエネルギーの海上輸送、バンカリングに関する検討を行う。
同港には年間300隻を超える商船三井運航船が寄港しており、地理的にも非常に重要な港湾拠点。ニューキャッスル港における本プロジェクトへの参画を通じ、クリーンエネルギーのサプライチェーン構築への貢献を目指す。
(藤原秀行)