作業時間を大幅削減、人的ミスも抑制見込む
自動車運送事業者向けシステム、運行管理業務支援・点呼・配車請求管理・デジタコシステムの開発・販売・サポートを手掛けるナブアシスト(群馬県前橋市)は7月24日、国土交通省が推進している運行管理高度化の一環の自動点呼に対し、国交省が定める乗務後自動点呼の機器認定として「点呼+ロボット版 Kebbi」を新たに取得したと発表した。
「点呼+シリーズ」として3種類の機器認定を獲得した。
「点呼+ロボット版 Kebbi」はパソコンを使わずにコミュニケーションが可能なのが特徴。従来の手動での点呼業務は時間とリソースを要していたが、自動化によって作業時間を大幅に削減し、人的ミスも減らせると見込む。
WiFiでネットワーク接続し、アルコールチェッカーと免許証リーダはBluetoothで接続することによりスマートな導入を実現。レスポンス良く操作することができるため、ストレスのない点呼業務を実現できると想定している。
さらに、単なる点呼業務システムにとどまらず、コミュニケーション機能も実装。乗務員に「心の安らぎ」を与え、業務の効率化だけでなく、安全面での寄与が期待できるとみている。
「車輌点検」は点呼+シリーズを導入すると無償で利用することが可能。車輌点検に必要な項目に加え、事業者固有の点検項目も任意に追加できる。車輌点検実施後の内容は、瞬時に整備管理者へ配信、確認・承認できるようにする。承認結果は乗務前点呼実施時に反映、確認することが可能で、車輌点検結果の電子化と抜け漏れ防止、精度向上を見込む。
■拡張性(今後の展開)
1.対面点呼・自動点呼のほか「遠隔点呼」にも対応
2.医療機器である、血圧計・体温計との連携による個人バイタルデータ管理機能(提供済み)
3.「2024年問題」の改善基準告示(改正版)に準拠した「Navisia乗務員時計」との連携
4.指導監督指針に準拠した教育計画の作成と集合教育や個人教育を受講し管理することが可能「安全指導支援サービス」との連携
5.運転者台帳、配車請求システムなど、運行管理者の業務を支援する運行管理者支援サービス「運管ナビ」との連携(提供済み)
6.デジタコと連携し乗務後点呼において、デジタコが評価する安全運転・経済運転・違反状況などを自動で伝達し乗務員へアドバイス
(藤原秀行)※いずれもナブアシスト提供