トヨタ向け輸送に従事
日本郵船は7月25日、同社運航船として5隻目のLNG(液化天然ガス)燃料自動車専用船「FREESIA LEADER」(フリージアリーダー)が愛知県名古屋港に7月24日、初入港したと発表した。
本船は日本郵船が中国の招商局南京金陵船舶有限公司に発注した4隻のLNG燃料自動車専用船の第3船で、名古屋港に入港後、日本郵船が出資するセントラルLNGマリンフューエル運航のLNG燃料供給船「かぐや」からLNG燃料の供給を受けた。
日本郵船のLNG燃料自動車専用船は、環境負荷が低い輸送を通じた豊かな地球環境の実現・継承への願いを込めて、花にちなんで命名されている。
本船は今後、トヨタ自動車をはじめとした完成車輸送に従事し、物流分野での環境負荷低減を目指す顧客の要望に対応する。
<本船概要>
船名:FREESIA LEADER
全長:199.90m
全幅:38.0m
最大積載自動車台数:7000台(基準車換算)
総トン数:71,846㌧
建造年:2023年
船籍:リベリア
日本郵船グループは外航海運事業における温室効果ガス排出量削減の長期目標を「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」と定め、将来はアンモニアや水素など、より環境負荷の低い船舶用燃料を使用するゼロエミッション船の投入を目指している。
まずは低炭素燃料のLNG燃料をゼロエミッション船が実現するまでのブリッジソリューションの一つと位置付け、「Sail GREEN」ブランドの下、28年までに合計20隻の新造LNG燃料自動車専用船の竣工を進める。
(藤原秀行)※いずれも日本郵船提供