事業展開加速図る
船の自動運転技術開発を手掛けるスタートアップのエイトノットは8月1日、舶用ディーゼルエンジンや航行支援機器の販売を担うセイカダイヤエンジン(東京都新宿区北新宿)と、自律航行技術を用いて海事・水産事業者の抱える様々な課題の解決とサステナビリティ向上を図るため、資本・業務提携契約を締結したと発表した。具体的な出資額などは開示していない。
エイトノットは全国25拠点に販売・サービスネットワーク網を構え、漁船や商工船、旅客船などの業務艇を中心とした顧客基盤を持つセイカダイヤエンジンと協業することで、小型船舶向け自律航行システム「エイトノット AI CAPTAIN」を中心とした様々な次世代ソリューションの提案を実現していきたい考え。
(エイトノット提供)
エイトノットは水上モビリティの自律化に向け、自動操船アシスト機能と将来無人航行を可能にする「エイトノットAI CAPTAIN」、その関連製品を総合的に開発してきた。セイカダイヤエンジンは主に三菱重工エンジン&ターボチャージャ製舶用エンジンの国内総代理店として事業を展開している。
提携ではエイトノットの持つ独自性の高い小型船舶向けの自律航行技術と、セイカダイヤエンジンが強みとしている舶用製品の販売・サービスネットワークを組み合わせ、日本国内における迅速な事業展開を進めていきたい考え。
(藤原秀行)