広島支店で検査印偽造
日本通運が政府米の備蓄に関する業務で検査印を偽造した不正行為に関し、広島簡裁はこのほど、農産物検査法違反で罰金50万円の略式命令を出した。
不正は同社広島支店の社員が2014年、倉庫で保管していた備蓄米の一部の外装が雨で濡れた際、中身は濡れていなかったため新しい袋に詰め直し、偽造した検査印を押して、検査を受けたように装っていた。15、16年にも同様の不正を働いていた。
同社は4月5日、「この度の処分の事実を厳粛に受け止め、全社を挙げてコンプライアンスの徹底と再発防止に取り組み、信頼の回復に努めていく」と陳謝する談話を発表した。
(藤原秀行)