商船三井グループ、ケニア・ナイロビで物流の相談受け付ける「ジャパンデスク」設置

商船三井グループ、ケニア・ナイロビで物流の相談受け付ける「ジャパンデスク」設置

日本の顧客向け、倉庫など紹介

商船三井と商船三井ロジスティクス(MLG)は9月1日、日本の顧客向けに、アフリカの輸出入とアフリカ現地の物流に関する相談を受け付ける窓口として、ケニアのナイロビにジャパンデスクを共同で設置したと発表した。

アフリカは道路、港湾施設、鉄道、空港などのインフラ整備が不十分で、治安や国境における煩雑な手続きといった問題もあり、効率的な物流を妨げている。さらに、アフリカ各国への輸出は船積み前検査の要否や内容がバラバラで、各国で異なる複雑な税金体系も存在している。

ジャパンデスクはアフリカ物流に特化した日本人の専任者を配置し、それぞれの顧客にカスタマイズした最適な物流ソリューションを日本語で提案できる体制を整えている。

商船三井グループは、現在ケニアで現地法人MOL Shipping (Kenya) Ltd.と、MLGのナイロビ支店を有し、アフリカ発着の海上輸送、航空輸送のフォワーディング事業を展開している。

今年5月にはモーリシャスを拠点とするコングロマリット ロジャーズ・グループの物流部門Velogic(べロジック)のケニアにおけるロジスティクス子会社General Cargo Service(GCS Velogic)と戦略的提携を目的とした覚書を締結。ケニアや周辺諸国でフォワーディング、通関、倉庫マネジメント、陸送などを含むトータルロジスティクスサービスを共同で提供している。

27月には、ナイロビで商船三井グループ初となるアフリカでの自社グループ運営の倉庫の営業も開始した。


ナイロビ倉庫の写真

運営を開始したナイロビ倉庫は、食料や医薬品取り扱いの免許を持つ。主要空港のジョモ・ケニヤッタ国際空港まで車で15分ほどの距離にあり、ナイロビの内陸コンテナデポに隣接している好立地にあるため、国際物流に非常に便利なロケーションとなっている。

【ナイロビ倉庫の概要】

名称

MOL Logistics Holding (Europe) B.V. Nairobi Branch Nairobi Warehouse

URL

https://mol-logistics.co.ke/state-of-the-art-warehouse-nairobi-branche/

※上記URLより本倉庫に関するパンフレットもダウンロードいただけます。

住所

C21 – C22, Atlantis Business Park, Next to ICD,

 ICD Road, Embakasi, Nairobi – Kenya

総床面積

1,620m2

主な機能・スペック

一般倉庫

・作業時間:8:00~17:30

・CCTV(セキュリティーカメラ)24時間作動

・1入庫口、1出庫口

・電動フォークリフト1台、ハンドリフト3台

 ・1,500ラックと床置きスペース

(藤原秀行)

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