現場向け動画教育システムtebikiを運営するTebiki(テビキ)は9月12日、あおぞら企業投資、日本政策金融公庫、静岡銀行、みずほ銀行、商工組合中央金庫から借り入れなどで総額8億円の資金を調達したと発表した。
これまでの累計資金調達額は約20億円に達した。
(Tebiki提供)
労働人口の減少などを背景に、業務標準化や技術伝承が多くの企業で喫緊の課題となっており、tebikiのニーズもさらに増えるとみて、調達した資金を新たな機能の開発や顧客サポート体制拡充に充てる。
tebikiは2019年8月に正式リリース。小売やサービス、製造、物流、介護、飲食といった多様な業種で、デスクを持たない社員(デスクレスワーカー)が働く現場向けにクラウドで動画を提供、従業員教育を支援している。
同社代表が工場長を務めていた経験を生かし、難しいシステム操作を現場に強いるのではなく、作成から編集まで誰でも最新動画技術を直感的に使いこなせるUIを持たせている。現場のOJTをスマートフォンで撮影するだけで、音声認識技術で字幕が自動生成され、シーンの削除や静止などの動画編集、音声吹き込みや図形挿入、自動翻訳が可能。さらに、動画閲覧データを自動分析して誰がどこまで習熟したかを可視化し、スタッフの習熟度管理をリアルタイムに行えるのが特徴。
(藤原秀行)