製造業などの生産性向上ソリューション開発目指す
総合人材サービスを手掛けるパーソルグループで、テクノロジーソリューション事業を手掛けるパーソルクロステクノロジーは9月12日、産業用小型ドローンの開発を担うLiberaware(リベラウェア、千葉市)と業務提携したと発表した。
有人地帯上空をドローンが目視外で移動する「レベル4」飛行解禁などで今後一層の拡大が期待されるドローン市場で両社が連携してサービス基盤を提供、製造業など向けにテクノロジーを用いた生産性向上に資するソリューションを展開していく考え。
パーソルクロステクノロジーはドローンパイロットの派遣に加え、機体の設計、開発支援なども展開。グループ会社のパーソルプロセス&テクノロジーがドローンの社会実装に向けたルール整備や、事業・技術の開発、実装支援を行っているほか、様々な物づくりの知見とカメラ技術を有するパーソルAVCテクノロジーがドローン開発受託などを展開している。
ドローン市場への進出をさらに加速させるとともに、当該市場のメンテナンスやオペレーション、ソフトウェア領域などへの事業進出を見据え、ハードウェア・ソフトウェアともに独自の技術を有するスタートアップのLiberawareとタッグを組むことにした。
提携に合わせて、パーソルクロステクノロジーはLiberawareが開発・生産する世界最小級の点検ドローン「IBISシリーズ」の販売代理店契約を9月12日付で締結した。ドローン市場の成長後を見据え、Liberawareの有する生産性を加速的に高める技術を活用し、ドローン関連の知見獲得を図るとともに、ソフトウェアサービスの開発に絡む協業も進める。
狭⼩空間専⽤の点検ドローン「IBIS2」は、わずか20cmと業界最⼩クラスのサイズ。下水道や煙突の内部、天井裏やダクト内、タンク内部など⼈が⽴ち⼊ることができない狭い場所や危険な場所でも、内部状況を詳細に把握できるのがメリット。
パーソルクロステクノロジーは主に製造・建設領域で、将来はドローンの自動巡回・遠隔監視サービスの提供とともに、テクノロジーを用いた生産性向上ソリューションの開発も目指す。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用