DATAFLUCTとパイオニア、FUJIの社用車活用しエコドライブ評価・価値化サービスの実証実験開始

DATAFLUCTとパイオニア、FUJIの社用車活用しエコドライブ評価・価値化サービスの実証実験開始

走行ログ活用、CO2削減目標達成目指す

企業のデータ活用支援を手掛けるDATAFLUCT(データフラクト)とパイオニアは9月25日、エコドライブによるCO2排出量の可視化と削減を支援する「becoz drive(ビコーズ ドライブ)」の実用化に向け、電子部品組み立て機などのメーカー、FUJIと共同で「becoz drive」を活用した社用車の車両管理およびエコドライブに関する実証実験を同日始めたと発表した。

今後は約1カ月間、専用のスマートフォンアプリを活用した実証実験を順次展開し、効果検証や体験者へのインタビューを実施する。

FUJIは2030年度のCO2排出量(Scope1、Scope2)を13年度比で46%削減することを中期目標として設定、気候変動対応に注力している。Scope3についても、50年の売上高原単位でCO2排出量80%減(21年度比)を目指している。

FUJIの社用車でフリートマネジメントを導入して、CO2削減の目標達成の一助とするとともに、デジタル化にも取り組む考え。

実証実験では、FUJI本社の従業員900人が共同利用する社用車16台を対象に、営業車両で移動する際、各自のスマホにインストールしたアプリケーションから走行ログを取得。「becoz drive」を活用しCO2排出量削減効果、エコドライブ促進によるガソリン代の削減効果、安全運転意識の向上効果、現行社用車オペレーションのコスト対効果を算出する。

「becoz drive」による行動変容の可能性とフリートマネジメントの利便性について検証する。

「becoz drive」は専用スマホアプリで走行履歴から取得したGPSデータを基に、パイオニアのエネルギー効率推定技術(燃費/電力消費率)を活用したクラウドプラットフォーム「Piomatix for Green(パイオマティクス・フォー・グリーン)」でCO2排出量やガソリン消費量を計算する。その結果を踏まえて独自のエコドライブ指数を算出し、ドライバーが確認できる形で表示、ポイントの付与に活用する。

車両への専用デバイスの搭載は必要なく、スマホのみで利用できるため、手軽に導入・管理することが可能なのがメリット。

(藤原秀行)(いずれもDATAFLUCTとパイオニア提供)

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