郵船ロジ、アストロスケールの商業デブリ除去実証衛星ADRAS-Jをニュージーランドに空輸

郵船ロジ、アストロスケールの商業デブリ除去実証衛星ADRAS-Jをニュージーランドに空輸

ANA Cargoのチャーター便利用、国際輸送手配を担当

郵船ロジスティクスは10月6日、宇宙空間のごみ(デブリ)除去などの事業を手掛けるアストロスケールの商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」をニュージーランドのオークランドまで輸送したと発表した。

アストロスケールは、スペースデブリ除去を含む軌道上サービスに取り組むアストロスケールホールディングス(HD)の子会社で、人工衛星の製造・開発を担っている。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が大型デブリの除去実現に向けて商業デブリ除去実証(CRD2)プログラムを進めている中、フェーズIのパートナーとして選定され、ADRAS-Jを開発した。

郵船ロジは昨年12月、アストロスケールとADRAS-Jに関するマーケティングパートナーシップ契約を締結し、アストロスケールが目指す「人と地球と宇宙を持続可能にする」ためのデブリ除去活動を支援している。

その一環として、完成したADRAS-Jを、ANA Cargoが運航するチャーター便を利用し、オークランドまで航空輸送した。ADRAS-Jは今後マヒア半島の射場からロケットで打ち上げられ、軌道投入後は長期にわたり放置されたデブリの運動や損傷・劣化状況の撮影を行う予定。ADRAS-Jプロジェクトの成功を願い、精密な人工衛星の集荷、梱包、通関など国際輸送に関わる手続きを郵船ロジグループが担当した。


(左から)郵船ロジスティクス・畠中了日本地域サプライヤーさん・ソリューション本部産業第一部長、大鐘雅樹執行役員、ANA Cargo・宮原輝雄取締役


ADRAS-J搭載の様子(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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