商船三井、インドネシア・ハンパスグループとLNG船員の安定確保へ配乗合弁会社設立

商船三井、インドネシア・ハンパスグループとLNG船員の安定確保へ配乗合弁会社設立

輸送船隊拡大を後押し

商船三井は10月10日、インドネシアで海運事業などを展開しているHumpuss Maritim Internasional(ハンパス・マルティム・インターナショナル)グループの船員配乗会社MCS Internasional(MCSI)と今年8月、同国で新たにLNG(液化天然ガス)船員の配置(配乗)を手掛ける合弁会社「McMOL Crewing International」を設立したと発表した。

2024年4月からの運営開始を予定しており、主に商船三井グループのLNG船隊向けにLNG船員を配乗する計画。

LNG輸送船の運航には、LNGのハンドリングができる資格を有する船員の配乗が必須。LNGは今後、世界的に需要が引き続き見込まれ、輸送ニーズも期待できる中、配乗会社を設立し、世界的に懸念が根強い船員の安定的な確保を実現していきたい考え。

商船三井は1986年にインドネシアでHumpussグループと船舶管理会社Humolco LNG Indonesiaを設立した後、同国人船員の育成にも注力してきた。今後は、長年商船三井グループの運航船に船員を供給してきたMCSIの知見と、世界最大級のLNG船保有・管理会社として商船三井がこれまでに培ってきたノウハウ、ネットワークを活用し、高品質なLNG輸送サービスを安定的に提供することを目指す。


商船三井本社での署名式に参加した(左から)Humpuss Maritim Internasional・President Director Tirta Hidayat氏、商船三井・濱崎和也常務執行役員、MCSI・Director Johan Novitrian氏、商船三井・谷本光央常務執行役員(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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