大和物流、「2024年問題」考慮し鹿児島空港近隣で新センター開発へ

大和物流、「2024年問題」考慮し鹿児島空港近隣で新センター開発へ

1.9万㎡、25年4月末竣工見込む

大和物流は11月20日、鹿児島県霧島市で新たな物流拠点「(仮称)鹿児島臨空物流センター」を開発すると発表した。同社は11月14日付で、霧島市と霧島市鹿児島臨空工業団地への立地協定を締結した。

地上2階建て、延床面積は1万9074㎡を計画しており、竣工は2025年4月末を見込む。


「(仮称)鹿児島臨空物流センター」完成予想図

同社は九州エリアで、九州全域をカバーする物流拠点として「福岡物流センター」(福岡県糟屋郡)と「鳥栖物流センター」(佐賀県鳥栖市)を、二次配送拠点として「鹿児島営業所」(鹿児島県霧島市)をそれそれ運営してきた。

「2024年問題」で従来のような長距離輸配送が難しくなるため、今後は南九州エリアで在庫二次配送拠点の需要が高まると判断、新センターの開設に踏み切る。

新センターは九州縦貫自動車道の溝辺鹿児島空港ICから約950mと至近で、九州南部の広域物流拠点として鹿児島県・宮崎県・熊本県への配送に適した立地とみている。

高床式と低床式の両方のバースを備え、さまざまな荷物・荷役方法に合わせて効率的に入出庫作業ができるよう配慮する。

施設概要
名称:大和物流株式会社「(仮称)鹿児島臨空物流センター」
所在地:鹿児島県霧島市溝辺町麓字山神321-10ほか
敷地面積:18,972.31㎡(5,739.12坪)
延床面積:19,074.00㎡(5,769.89坪)
構造:鉄骨造 地上2階建て
バース形状:
西面:高床式/北面:低床式
床荷重:
1階:2.0t/㎡、2階:1.5t/㎡
搬送設備:荷物用エレベーター4.6t:1基、3.6t:2基 垂直搬送機1.8t:1基、1.5t:1基
環境設備:全館LED照明導入、ソーラーパネル敷設(※容量未定)
アクセス:九州縦貫自動車道「溝辺鹿児島空港インターチェンジ」から約950m
着工(開発):2023年12月15日予定
着工(本体):2024年4月1日予定
竣工:2025年4月30日予定
稼働:2025年5月1日予定
施主:大和物流株式会社
設計・施工:大和ハウス工業株式会社
運営:大和物流株式会社

(藤原秀行)※いずれも大和物流提供

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