クリーンエネルギーとしての需要増にらみ、サプライチェーン構築図る
商船三井は1月5日、ノルウェーの窒素肥料大手Yara International(ヤラ・インターナショナル)グループのYara Clean Ammonia Switzerland(ヤラ・クリーン・アンモニア・スイスランド、YCAS)と、アンモニア輸送船「Green Pioneer(グリーンパイオニア)」の定期用船契約を締結したと発表した。
本船は昨年12月25日、YCASへ引き渡した。今後は主に太平洋域のアンモニア輸送に従事する予定。
アンモニアは肥料の原料として広く使われている上、近年は燃焼時にCO2を出さない次世代のクリーンエネルギーとして注目を集めている。石炭火力発電所での混焼利用など、今後は需要がさらに伸びると見込まれている。
そうした状況をにらみ、商船三井とヤラグループは2022年、アンモニアを含む脱炭素事業に関する覚書を締結、協業を進めてきた。今回の定期用船契約締結もその一環。
クリーンアンモニア領域で長期的なパートナーシップを構築し、積極的にビジネスを拡大、アンモニアのサプライチェーン構築を図る。
Green Pioneerの外観と概要(いずれも商船三井提供)
(藤原秀行)