配管損傷などはほぼ補修も、正常作動のチェック終わらず
ジャパンディスプレイ(JDI)は1月9日、能登半島地震の影響で被害を受けた、デジタルカメラ用ディスプレイなどを手掛ける石川県の石川工場について、稼働再開が当初目指していた1月9日からずれ込んでいることを発表した。
JDIはもともと1月8日まで冬期休業のため、同工場も生産を停止していたが、地震を受けて復旧タスクフォースを組み、地震発生翌日の1月2日早朝に従業員71人が生産再開に向けて復旧作業を開始した。
同工場は複数の配管の損傷、漏水、ボイラー停止といった被害が発生。復旧作業を続けた結果、1月 8日までにクリーンルーム内の配管・ダクトなどの補修がほぼ完了し、同日に生産装置の立ち上げを開始した。
ただ、1月9日時点で装置が正常に作動するかどうかのチェックが終わっていないため、稼働は先送りすることにした。JDIは「今後は全ての装置の正常な稼働を確認した上で早期に通常の生産体制に戻すことを目指す」と説明している。
石川工場(JDIホームページより引用)
(藤原秀行)