物流施設など積極姿勢、自己株式取得も
大和ハウス工業は1月11日、ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(転換社債、CB)2本を欧州やアジア市場で計約2000億円分発行すると発表した。年限は5年と6年で、同社としては過去最大規模の社債発行額という。
同社は2022年度(23年3月期)から5年間を対象とする現行の中期経営計画で、物流施設や商業施設、データセンターなどの不動産開発に計2兆2000億円を投じる方針を打ち出している。調達額のうち約1200億円は海外を含めた不動産開発案件に充て、成長の持続を目指す。
残る約800億円を上限とする自己株式取得も併せて実施。自己資本利益率(ROE)の改善につなげる。
(藤原秀行)