安全性を迅速に確認、早期復旧後押し
建設コンサルタントや測量などを手掛けるNiX JAPAN(ニックスジャパン、新日本コンサルタントより社名変更、富山市)とKDDIスマートドローンの両社は1月31日、能登半島地震に見舞われた石川県羽咋市からの要請を受け、1月17日に同市内でドローンを活用した橋梁の損傷状況などの緊急点検を共同で実施したと発表した。
羽咋市は震災で道路に亀裂が入ったことなどから、橋梁を点検する作業車や機械の手配が困難になっている。両社は橋梁の安全性をいち早く確認するため、市内の汐見大橋、むつみ橋、さくら橋、釜屋大橋、鹿島路跨線橋を対象にドローンを使った緊急点検を展開した。
ドローンを飛ばすことで、狭小空間でも死角のない撮影が可能になり、支承や橋脚、橋台といった部材の損傷状況を即時に確認できた。機材の準備に時間を要さず、現場負担軽減や2次災害抑止にもつながったという。
ドローンを操作するKDDIスマートドローンの社員
リアルタイムでドローンからの映像を確認するNiX JAPANの社員
ドローンで撮影した橋脚と支承の様子
点検のため飛行するSkydio 2+
ドローン操作機(点検箇所の画面)
ドローンで撮影した橋台の様子
使用機体 Skydio2+
使用機体 M300 RTK + H20T
(藤原秀行)※いずれも両社提供