同一エリア3棟開発プロジェクトの第1弾
シーアールイー(CRE)は1月31日、埼玉県ふじみ野市で新たなマルチテナント型物流施設「ロジスクエアふじみ野A」が同日竣工したと発表した。一部エリアで国内の物流企業と賃貸借契約を締結済み。具体的な社名は公表していない。
同一エリアで計3棟の物流施設を開発する「ロジスクエアふじみ野プロジェクト」の第1弾。今年10月には隣接地で「ロジスクエアふじみ野B」が完成する予定。
施設の全景
地上4階建て、延床面積は11万2340㎡(3万3982坪)で、2~4階へそれぞれ大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイを設け、トラックバースを各階に備えている。ランプウェイは上り専用と下り専用をそれぞれ設置するダブルランプウェイ方式を採用。車両動線を一方通行にして場内の安全性向上を図っている。
1階は両面バースを取り入れ、トラックバースは計185台の大型車が同時に接車可能。
国道254号バイパス沿いに位置し、国道463号線(浦和所沢バイパス)や国道16号線などの幹線道路にもアクセス可能。広域物流拠点立地として優位性を持つ。
所在地
西側の外観
車路とトラックバース
外壁には金属断熱サンドイッチパネルを使い、床荷重は1.5t/㎡、有効高さは1階で6.0m、2~4階は5.5m以上(一部除く)を確保。テナント区画として、最大で10分割できるようにしており、最小で約1360 坪から利用可能。
庫内
事務室や複層階を使用する場合の荷物用エレベーター増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保など入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様を採用。
アメニティ設備は4階の東西2カ所に共用のカフェテリアを設け、どちらも従業員用の売店を設ける予定。ドライバー用の休憩室を設置し、トイレや喫煙室も充実させるなど、従業員用の様々な共用設備を導入している。
ロジスクエアシリーズのブランドコンセプトの1つに位置付けている、倉庫機能などを可視化したサイン計画も採用し、庫内オペレーションの安全面や機能面の向上、遊び心のあるピクトサインなどによりリラックスできる明るい空間を提案している。
カフェテリア
倉庫内の防火区画壁には耐火断熱パネルを採用して、冷暖房設備設置時の熱負荷低減につなげ、鋼板製のパネル仕上げによる倉庫内の美観や耐震性の向上といった機能と合わせて、職場環境の向上に寄与することを念頭に置いている。
環境面では全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を設置。廃材をリサイクルした資材を内装などで積極的に採用している。BELS評価、CASBEE-建築(新築)の認証を取得する予定。
今後はエンバイオ C・エナジーが本物件とロジスクエアふじみ野B(現在建築中)の屋根全面でそれぞれ約2MW、計4MWの太陽光発電システムを導入する計画を進め、生み出した電力の供給を受けて自家消費するとともに、政府が市場価格を参照して再生可能エネルギー発電事業者に補助金を出す「FIP制度」を活用して売電する構想を立てている。
■施設概要
名称:ロジスクエアふじみ野A
所在地:埼玉県ふじみ野市福岡新田
敷地面積:101,128.48㎡(30,591.36坪)
用途地域:工業専用地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 地上4階建て
延ベ面積:112,340.31㎡(33,982.94坪)
着工:2022年7月15日
竣工:2024年1月31日
設計監理:西松建設株式会社
施工:西松・初雁特定建設工事共同企業体
CMr:株式会社山下 PMC
ロジスクエアふじみ野プロジェクト
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用