オリックス、国内船主大手の三徳船舶を買収へ★続報

オリックス、国内船主大手の三徳船舶を買収へ★続報

リースなど関連事業強化、海運業界の環境対応にも注力

オリックスは2月15日、国内船主大手の三徳船舶(大阪市)を買収すると発表した。

3月中をめどに発行済みの全株式を取得、完全子会社化する予定。詳細な買収額は開示していないが、数千億円とみられる。

三徳船舶は1972年発足。鉄鉱石や穀物などを運ぶばら積み船や自動車船、コンテナ船などを67隻保有し、国内外の大手資源会社や穀物会社などへ貸し出している。2023年9月期の売上高は617億円。近年はLNG(液化天然ガス)燃料に対応した自動車船を発注するなど海運領域の脱炭素化の動きへの対応に注力している。

オリックスは1960年代後半に国内で中古船リースの取り扱いを始め、船舶の保有・運航や売買・仲介、国際的な船舶ファイナンスなど事業領域を拡大している。三徳船舶を傘下に収め、船舶リースなどの船舶関連事業を強化したい考えだ。

買収後は両社で連携し、次世代環境対応船を含め保有船種を多角化するとともに、内航輸送のモーダルシフト対応も強化する。第三者が保有する船舶のアセットマネジメントサービスも伸ばしていくことを狙う。

(藤原秀行)

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