実現すれば売上高2兆円規模の巨大チェーン誕生
イオン系のドラッグストア大手、ウエルシアホールディングス（HD）と、同じくドラッグストア大手のツルハホールディングスが経営統合を検討していることが分かった。
イオンは現在、ツルハHD株式の約13.6％を保有しており、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントから追加でツルハHD株式を取得する方向で交渉している。オアシス保有分の全株を取得した場合、イオンのツルハHD株保有比率は約26％に高まり、持ち分法適用会社になる見通し。
並行して、イオンがウエルシアHDとツルハHDを統合することを検討している。実現した場合、売上高が2兆円規模の巨大なドラッグストアチェーンが誕生する。
イオンは2月26日、「当社が当該経営統合について現在検討していることは事実ですが、決定された事実はございません」と発表した。
ウエルシアHDは同日、「当社においては経営統合の可能性について検討しておりますが、今後、開示すべき事実を決定した場合には速やかに公表いたします」とのコメントを開示。ツルハHDも「現在、当社においてはウエルシアHDとの間の経営統合の可能性について検討していることは事実ですが、決定した事実はありません」との談話を出した。
3社がそろって経営統合検討の事実を認めた。
（藤原秀行）
