排出ガスの試験不正受け、量産が事実上不可能に
国土交通省は3月5日、豊田自動織機がフォークリフトや建設機械向けのエンジンで排出ガスの性能に関する国の認証取得に際し、試験用エンジン制御ソフトに不正な書き換えを行うなどの行為を働いていたのを受け、同日付で同社のエンジン3機種に関し、道路運送車両法に則り、環境性能を満たしていると認める「型式指定」を取り消したと発表した。
3機種は今後、量産が事実上不可能となる。再取得には早くても数カ月を要するとみられ、同社の経営に打撃となる。物流業界などにも影響が出そうだ。
国交省は2月29日、型式指定を取り消すに当たって意見を聞く「聴聞」を実施。豊田自動織機は出席せず、取り消し処分を受け入れる意向を表明していた。
(藤原秀行)