EC自動化支援システム「ネクストエンジン」、注文受けた商品の配送距離最短にする新機能追加

EC自動化支援システム「ネクストエンジン」、注文受けた商品の配送距離最短にする新機能追加

拠点ごとに在庫管理、最適な出荷場所判断

クラウド型のEC業務自動化システム「ネクストエンジン」を展開するHamee(ハミー)グループでEC事業支援などを手掛けるNE(エヌイー)は3月13日、ネクストエンジンで複数の在庫保管拠点を持つEC事業者の輸送コストを最適化するため、新たに注文のあった商品と拠点ごとの在庫情報をひも付ける機能を追加したと発表した。


(NE提供)

NEは2022年10月、ネクストエンジンのユーザー向けに複数拠点の在庫管理に関するアンケートを実施。「送料を最安値にしたい」「出品しているモールと親和性の高い倉庫を利用することでモール内検索順位を上げたい」といった要望が上がった。

「2024年問題」など配送業界の課題への対応としても、ネクストエンジンでは商品の配送拠点を適切に選択可能にする重要度が高いと判断。EC事業者が、手動で「送り先住所に対する最適な商品在庫の発送拠点」を判断する時間を取れない場合、やむを得ず距離の遠い拠点から商品を出荷することとなり、ドライバーの移動距離が長くなることを問題視していた。

ユーザーの要望や課題を踏まえ、「拠点管理機能」の段階的な強化を続け、注文を受けた商品と拠点ごとの在庫情報のひも付けを可能にした。

新機能は送り先の所在地や、商品を購入した店舗に応じて、最適な商品在庫の引当拠点を自動的に設定。同一の商品が複数の店舗で販売されている場合、リードタイムの早さと、送料を含めた価格の安さが購入の決め手になるため、判断を自動化することで人件費やリードタイム、送料を削減し、商品をより早く、より安く届けられるようになると見込む。

ネクストエンジンでは今後も機能強化を図る予定。

(藤原秀行)

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