端末レンタルサービスも開始、作業者ごとのシフトや作業予定の確認・変更がより容易に
住友商事は4月9日、物流センターで従業員ごとの作業進捗を可視化し、実績データを収集・蓄積・分析する倉庫運営高度化システム「スマイルボードコネクト」に関し、作業者個人ごとのシフト・作業予定の確認・変更が可能となるスマートフォン・タブレット向けのアプリを4月にリリースしたと発表した。
併せて、スマホやタブレットなどのデジタル端末レンタルサービスの提供も開始する。
スマイルボードコネクトは作業員それぞれのスキルデータを基に作業計画を作成する機能や、誰がどの工程に入っているかを一元管理できる人員配置機能、各工程の作業進捗をリアルタイムで可視化するダッシュボード機能などを備え、物流現場の日々の運営効率化を支援。物流センター内の多岐にわたる作業やデータを一元的に管理し、リアルタイムで現場状況を把握・チェックすることで物流センターのスループット最大化を図る。
従来、スマイルボードコネクト上でのシフトや作業予定の確認・変更は、物流センター内のステーションなどに設置したPCやモニター上で行っていた。作業者個人のシフト・作業予定の確認・変更をより簡単かつリアルタイムに行いたいとのユーザーの要望を踏まえ、新たにスマホ・タブレット向けのアプリも開発、より簡便に変更などを済ませられるようにした。
並行して、デジタル端末レンタルサービスも始めることで、物流センターの規模や業務量に応じて柔軟に台数を調整できるようにし、スマイルボードコネクトの利用開始のハードルを下げることを狙う。
スマイルボードコネクトは今後、物流センターに蓄積されたデータを活用し、作業者や作業工程の一元管理に加えて、リアルタイムに日々収支を管理できる機能や、物流センターで稼働するロボットやマテハンなどとの連携も強化し、業務の効率化に加えて物流センターの経営高度化につながるサービスを展開したい考え。
(藤原秀行)※いずれも住友商事提供