NXHDグループのCVC、総合的な菌ケアサービス手掛けるスタートアップのKINSに出資

保管・輸送にワンビシアーカイブズのサービス提案、検体輸送も

NIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は4月11日、株式会社（社長：堀切智）は、コーポレートベンチャーキャピタル（CVC）「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」が、総合的な菌ケアサービスを展開するスタートアップのKINS（キンズ、東京都渋谷区恵比寿西）に4月10日付で出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。

KINSは人の身体に存在する常在細菌のケアを提案し、研究から開発、販売までを包括的に展開。土壌や水中、人間の体の表面や腸内に存在している微生物のコミュニティ「マイクロバイオーム」に特化し、慢性疾患などを根本的に解決するためし、日本国内に加えてアジアの複数国で事業を展開し、人間と同じく犬猫も「菌ケア」することで対症療法から根本治療へ導くことを目指している。

自社で川崎市内にラボを構え、ユーザーから提供された皮膚・頭皮や腸内の常在菌データを蓄積・分析することで様々な商品開発につなげている。各データを活用した研究機関との提携や、常在菌に着目したマイクロバイオーム創薬の実現も図っている。

NXHDはKINSへの出資を通じ、同社が運営する「菌バンク」で菌の保管・輸送にNXワンビシアーカイブズが展開する「細胞・検体保管サービス」を活用してもらうことや、海外クリニックから国内のラボや保管施設へEnd to Endで検体を輸送することなどを検討する。

KINSの事業拡大をロジスティクス面から支援するとともに、重点産業と位置付けているヘルスケア業界への認知拡大により、新たなビジネスチャンスの創出を促進する。

■出資先概要

（藤原秀行）※プレスリリースより引用