ウイングアーク1st、中小企業支援サービスに経営改善計画オプション実装し運輸事業者サポート強化

ウイングアーク1st、中小企業支援サービスに経営改善計画オプション実装し運輸事業者サポート強化

金融機関と情報共有、連携緊密化見込む

ウイングアーク1stは4月12日、中小企業支援サービス「BanSo(バンソウ)」で、新たに専門家支援の下、金融目線での精緻な計画策定に対応した経営改善計画オプションの提供を同日開始したと発表した。

金融機関は金融支援の側面から融資後の企業の状況を融資管理部や債権管理部門で部顧客管理をしているが、日々の顧客状況確認や行動計画のモニタリング、深い支援が必要となった場合の計画書の作成支援に負荷が掛かっている。また、他の金融機関を交えた合意形成と支援に対するコンサルティングまで包括的に展開するのは非常に手間を要するため、情報整理に終始するケースも多く見受けられる。

特に、運輸事業者に対する経営支援には高い専門性が必要で、その計画策定、履行は難易度が高いとされている。

「BanSo」は中小規模の運輸事業者に向けたデジタル起点の経営支援に主軸を置いて展開してきた。現状の課題を考慮し、新たなオプションを実装することにした。

今後はオプションを使うことで、運輸事業者は専門家の支援を得ながら、経営改善計画を記す合実計画書に必要な数値の蓄積をはじめ、金融機関とアクションプランやシステムのダッシュボードを共有できるようになり、従来の財務評価に加えて具体的な事業性評価や実現可能性が高い合実計画書の策定が可能になると見込む。

ウイングアーク1stは適切な査定や金融支援を受ける可能性が高まり、「2024年問題」が始まった物流業界は経営支援が喫緊の課題とされているため、オプションを活用できるケースが多いと想定している。


BanSoの概要


BanSo 経営改善計画オプションのPL詳細画面

■BanSoおよび経営改善計画オプションの特長

専門家による計画策定支援

運輸・物流に知見が高い専門家が経営改善計画(合実計画)の策定を支援。金融機関目線も加味した計画策定支援、コミュニケーションのデジタル化、具体的なアクションプランの確定。

金融支援のためのデータ作成、活用とリアルタイムモニタリング

金融支援を適切なタイミングで受けられるよう、合実計画に必要な情報がBanSoに蓄積。効果が数値化・可視化された柔軟なアクションプランやダッシュボードの金融機関との共有により、財務評価だけでなく、具体的事業性評価が可能。

活動結果の蓄積とPDCAの運用

KPI・アクションプランに基づく活動を行い、活動した内容と得られた結果がBanSoに蓄積。

 BanSoに蓄積されたデータ経営ノウハウをもと元に高速で経営における施策を回していき、企業価値を向上させる。

補助金申請支援

事業計画書で策定したKPIを達成するために必要なモノへの投資に関して、作成した事業計画書を元に補助金申請を行い、コストを削減しながら事業を推進。経営上必要となるデジタル資源の獲得、DX、GX、健康経営等を通した企業価値向上への専門家による具体的支援やダッシュボード画面のテンプレートを提供。

(藤原秀行)※いずれもウイングアーク1st提供

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