三井不動産、ECブランドの成長を物流などの両面で支援する新サービス開始

三井不動産、ECブランドの成長を物流などの両面で支援する新サービス開始

千葉・船橋の大型施設で保管スペースシェアリングなど想定、オープンロジと連携も

三井不動産は4月19日、同社が出資している、ECサイト構築支援サービス「ecforce」を手掛けるスタートアップのSUPER STUDIOと連携し、EC事業者を店舗運営やマーケティング、物流の面から支援するサービス内容を拡充すると発表した。

このうち物流面では、千葉県船橋市で三井不動産が開発した物流施設「MFLP船橋Ⅲ」の2・4階に設けているEC事業者向け物流を担う拠点を活用。倉庫スペースをEC事業者がシェアして使えるようにするサービスなどを展開、物流面の負荷軽減と業務効率化を促進し、中小規模の事業者も成長を目指せるよにする。

MFLP船橋Ⅲの2階では、EC事業者の物流フルフィルメントサービスを担い、多くの運用実績で培ったノウハウを強みとするエクシークが「FULFILLMENT PARK(フルフィルメントパーク)」を運営、AIロボットを用いた省人化などを図っている。

また、4階は三井不動産グループの自社ECサイト「&mall」の荷物を、自動化倉庫や自動製函・梱包機を使って効率的に入出荷している。この2、4階の設備を有効活用し、EC事業者の物流業務受託などを展開することを検討している。

オープンロジのEC物流支援サービスと連携し、EC事業者がオープンロジの提携先倉庫約70社に物流業務をアウトソーシングできるよう後押しする予定で、MFLP船橋Ⅲの2・4階も提携先に加えることを想定している。


「ECブランドの成長支援」概念図(三井不動産提供)

今年2月にはecforceとオープンロジのシステム間でAPI連携が完了しており、ecforceを利用するEC事業者は、ECサイトの受注情報の取り込みや倉庫への出庫依頼の自動化が可能になり、拠点の分散・拡張が容易な物流ワンストップサービスを活用できるメリットがある。

三井不動産はこのほか、「三井ショッピングパークららぽーと」といった大規模商業施設にポップアップストアを期間限定で開設できるようにすることなども予定している。

(藤原秀行)

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