法人税などの優遇措置、土地利用規制の弾力化も最大限活用へ
ヒューリックは5月23日、千葉県成田市下福田地区で計画している国際航空貨物対応の大型物流施設開発に関し、地域未来投資促進法に基づき千葉県知事が同社の地域経済牽引事業計画を承認したと発表した。
同計画が承認を得ると、設備投資の際に法人税などの優遇措置を受けられる。経済産業省が地域の雇用を維持し、地域経済成長を牽引できる企業の活躍を促すのが狙い。
併せて、同法に沿って、成田空港の機能と一体的に利用できる物流施設などを整備する事業者は、例外的に、農地を含む土地を事業用地として選定できるメリットがある。ヒューリックは同法に基づく土地利用規制の弾力化を最大限活用、開発を着実に進めていきたい考え。
ヒューリックは成田空港の滑走路延長などで今後も航空の輸出入貨物の取り扱いが見込めると判断。約1000億円を投じ、同空港C滑走路の完成時期(2029年3月末予定)に合わせて、各施設の稼働を始めることを想定している。
現状は物流施設4棟と検疫などを担う専用施設1棟を開発、総延床面積は約45万㎡を計画している。運営に際し、成田国際空港の運営会社などと連携する構え。
施設完成イメージと所在地(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)