海外初、グローバル展開の足掛かりに
岐阜プラスチック工業は5月28日、物流資材事業で米国に海外現地法人「RISU AMERICA，INC.」を設立、その製造拠点として新工場をインディアナ州に建設することを決定したと発表した。
新工場は2025年9月の竣工に向け、今年4月に着工した。投資額は2023年からの6年間で約6000万ドル（約95億円）を見込む。新工場はグループで15カ所目だが、日本国外は初めて。
（プレスリリースより引用）
北米で拡大し続ける物流資材の需要に対応するため、プラスチック製パレットの製造からスタートし、顧客の要望を踏まえながら物流用途全般に生産品を拡充していくことを視野に入れている。
新工場の敷地面積は約11万7359㎡（3万5500坪）を想定。将来の生産量増大に合わせて工場を順次拡張・増設する計画という。
日本品質を米国でも浸透させるため、社員の過半数を日本から派遣する熟練技術者で構成し、高品質な製品の安定供給を確立する。リサイクル材を効果的に用いた製品の製造、販売にも取り組む。
岐阜プラスチック工業グループは2028年度の売上高1500億円達成に向けた経営5カ年計画「リスグループのミライ」の中で、「グローバル展開」を柱の一つに設定している。今回の物流資材事業の北米進出もその一環で、今後の展開加速の足掛かりにすることを目指す。
2022年にマーケティング活動を進め、現法設立に踏み切った。また、北米のパレット販売に精通した現地企業との協業を進め、販売顧客を多数獲得したことから工場の建設を決定、今年1月にインディアナ州の土地を取得した。
RISU AMERICA，INC. 新工場概要
名称：インディアナ工場
所在地：米国インディアナ州
敷地面積：117,359㎡（35,500坪）
建屋面積：7,857㎡（2,374坪）
建設開始時期：2024年4月
稼働開始時期：2025年9月（予定）
生産品目：プラスチック製パレット等
投資額：6年間で6000万ドル（約95億円）（予定）
※2024年5月24日午前9時時点の為替レート（1ドル=156.98円）から算出
（藤原秀行）
