人手不足や脱炭素を考慮、データ供給・活用も
味の素冷凍食品、テーブルマーク、ニチレイ、ニッスイ、マルハニチロの冷凍食品大手5社は6月19日、一般社団法人日本冷凍食品協会が昨年12月に公表した「物流の適正化・生産性向上に向けた冷凍食品業界の自主行動計画」に則り、冷凍食品の効率的で安定的な物流体制の実現と持続的成長への検討を協働で進めると発表した。
物流業界の慢性的な人手不足や脱炭素など、現場が抱える諸課題へ迅速に対応するため、競合同士がタッグを組むことにした。
共同保管・配送による積載率の向上と物流ネットワークの安定化、物流関連データの共有・活用などに取り組む。
個社単体での対策を進めるのに加えて、5社による新たな協働体制を構築し、冷凍食品物流全体の生産性向上、持続的な成長の強化を図る。さまざまな領域の標準化も促進していきたい考え。
5社はこれまでにも個別に全国各エリアで共同物流を進めてきた。今後は取り組みの状況を基盤とした上で、より共同物流の範囲を拡大していくことを目指す。
(藤原秀行)