日本郵船、ENEOSグループからLPG船など運航事業取得へ

日本郵船、ENEOSグループからLPG船など運航事業取得へ

エネルギー輸送基盤強化図る、25年4月手続き完了目指す

日本郵船は7月8日、ENEOSホールディングス傘下でグループの海運事業を手掛けるENEOSオーシャンからLPG船などの海運事業を取得すると発表した。

ENEOSオーシャンが近く、原油タンカー事業以外のLPG(液化石油ガス)船、ケミカルタンカー、プロダクトタンカー(石油製品船)、貨物船(ドライバルク船)などを中心とする海運事業を吸収分割で承継させる新会社を設立。同社株式の80%を日本郵船が取得し、子会社化する。具体的な取得額は開示していない。

新会社はLPG船18隻、ケミカルタンカー・プロダクトタンカー19隻、貨物船12隻の計49隻を運航し、傘下に在シンガポールの運航会社や船舶管理会社など16社を納める計画。日本郵船は新会社を子会社化してエネルギー輸送の基盤強化を図る。

公正取引委員会など国内外の関係当局から承認・許認可を得ることを前提として、2025年4月1日の手続き完了を目指す。

ENEOSオーシャンの概要
商号 ENEOSオーシャン株式会社
英:ENEOS Ocean Corporation
本社所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号
代表者 代表取締役社長 廣瀬 隆史
事業内容 原油、LPG、ケミカル、石油製品、鉱石、石炭、木材等の海上輸送
資本金 40億円
株主 ENEOS 81.08%、その他 18.92%
会社HP https://www.oc.eneos.co.jp

(藤原秀行)

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