東急不動産と伊藤忠グループ、埼玉・蓮田で3万坪のマルチ型物流施設開発へ

東急不動産と伊藤忠グループ、埼玉・蓮田で3万坪のマルチ型物流施設開発へ

最大6テナント入居可能、26年1月竣工見込む

東急不動産は7月10日、埼玉県蓮田市で新たなマルチテナント型物流施設「LOGI’Q(ロジック)蓮田」を開発すると発表した。伊藤忠商事、伊藤忠都市開発の2社と共同で開発する。

地上4階建て(倉庫部分は3層)、延床面積は2万9757坪を計画しており、竣工は2026年1月の予定。最大6テナントが入居できる設計を採用している。


LOGI’Q蓮田 外観イメージ


LOGI’Q蓮田 鳥瞰図

圏央道の白岡菖蒲ICから約1.7km、東北自動車道の久喜ICから約5.9kmに位置し、首都圏に加えて関東一円をカバー可能な立地で、中広域配送に適していると見込む。

立地特性を活かし国道から直接2階へアクセス可能なスロープを計画、施設への効率的なアクセスを実現する。

1・2階接車でバース数を確保したことで、様々な面積ニーズに対応可能な施設計画を導入。テナントのオペレーション要望を踏まえて配送重視の1フロア利用や保管も兼ねた2フロア利用など選択できるようにする。


LOGI’Q蓮田 エントランスイメージ


LOGI’Q蓮田 カフェテリアイメージ

BCP対策として1階倉庫の床レベルを内水氾濫浸水レベル以上と設定し、テナントの荷物と従業員の安全を確保できるよう努める。防災備蓄庫、非常用発電機の設置を想定しており、非常時にもオペレーションを継続できるようにする構想。

屋上には太陽光パネルを設置、施設の使用電力として自家消費することで、テナントの環境経営を支援する。

6月27日に実施した地鎮祭では、設計時に作成したBIMモデルを活用したAR(拡張現実)を導入し、現地で建物のボリュームと、周辺景観との調和を確認。今後、同技術を活用し、当施設利用者を安全かつ効率的に誘導できるような建築・サイン計画などを検討する。工事管理やリーシング活動でもARを取り入れることを念頭に置いている。


AR(拡張現実)を用いた現地確認の様子


AR画像のイメージ

■LOGI’Q蓮田 物件概要 
所在地:埼玉県蓮田市大字根金字後塚907他
用途地域:市街化調整区域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:14,183坪
延床面積:29,757坪
建物構造:S造4階建(倉庫部分3フロア)
着工:2024年7月10日
竣工:2026年1月20日
設計者:西松建設株式会社一級建築士事務所
施工者:西松建設株式会社関東建築支社
トラックバース:116台
駐車場:普通自動車174台(EV急速充電器6台設置)、トラック待機場14台
駐輪場:39台
環境認証(予定):CASBEE A認証 BELS 5star認証 ZEB Ready認証

(藤原秀行)※いずれも東急不動産提供

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