水路・電源の確保難しい施設でも利用可能に
中国のロボット大手Pudu Robotics(プードゥ・ロボティクス)の日本法人は7月18日、スイープ、床洗浄、吸引、乾拭きの4機能を1台に集約した商用清掃ロボット「CC1」の補助装置として、移動式水タンクを同日発売したと発表した。
新製品は電気スタンドと水槽で構成。施設に設置するば「CC1」の給水、排水、充電を可能にする。
「CC1」は洗浄能力、障害回避能力、温かみのある可愛いデザイン、設定・操作の容易性などを高く評価され、昨年7月の販売開始以降、飲食店やホテルをはじめ、レジャー施設、工場、ビル、スーパー、病院、介護施設など延べ200件以上の導入実績を重ねている。
「CC1」の使用には、給排水設備と電源を同時に提供でき、かつロボットが通行可能な幅(約1m以上)を持つエリアが必要。しかし、導入検討施設の中にはこうした条件を満たすエリアを確保できない施設もあるほか、エリア確保のための改修工事にコストをかけたくないという要望も多く出ていた。
そうした課題を解決するため、「CC1」の補助装置・移動式水タンクは置くだけで給排水・充電を行うためのエリアを確保できるため、現場の改修工事も不要。施設への「CC1」導入を容易にするのが狙い。
■「CC1」導入における課題の実例
①給排水設備はあるが電源がない
②給排水設備がない
③給排水設備・電源はあるが幅が不足
■移動式水タンクの使用イメージ図解
30リットルの清水タンクと汚水タンクが装備されており、「CC1」に2回の給排水を行うことが可能。大半の施設での1日の清掃ニーズを満たせるという。手動により水交換を行れば「CC1」は中断することなく24時間清掃作業を継続できる。
タンク内の清水が不足している場合や汚水が満杯の場合、モバイルアプリに通知を送信。「CC1」のモニターにも通知を表示し、タンク内の水を交換するよう利用者に促す。高性能なモニタリング機能により、清掃の中断を防ぐ。
人間工学に基づいた伸縮式のハンドル、四輪ユニバーサル車輪を備え、スムーズな移動や操作が可能。自由に押したり引いたりすることができる上、傾斜や段差にも対応する。水交換の作業も効率良く短時間で行えるよう配慮している。
■移動式水タンクの製品概要
本体寸法 |
電気スタンド:262(L)×230(W)×787mm(H) 10.32(L)×9.06(W)×30.98(H) in 水槽 :480(L)×470(W)×740(H)mm 18.90(L)×18.50(W)×29.13(H)in |
本体重量 |
電気スタンド:8kg 水槽 :20kg |
水タンク容量 |
清水タンク 30L(CC1本体のタンク容量の2倍) 汚水タンク 30L(CC1本体のタンク容量の2倍) |
作業環境 |
温度:0-40℃ 湿度:≤90%RH(40℃) |
設置環境 |
温度:-20-60℃ 湿度:≤90%RH(40℃) |
■「CC1」の製品概要
本体寸法 |
663(L)×626(W)×667(H)mm |
本体重量 |
75kg |
スクラビング幅 |
50cm |
スイーピング幅 |
40cm |
水タンク容量 |
清水タンク 15L 汚水タンク 15L |
持続時間 |
スクラブ 3-4時間 スイープ+バキューム 4-5時間 モップ 8時間 |
充電時間 |
3時間 |
清掃効率 |
700~1000m²/h |
騒音レベル |
70dB未満 |
走行速度 |
秒速0.2-1.2m |
タブレット |
10.1インチ |
ナビゲーション方法 |
ビジョン & レーザー |
(藤原秀行)※いずれもPudu Robotics提供