入会金や給食代、延長保育料は無料、女性活躍支援図る
ESRは5月30日、千葉県市川市で開発した物流施設「ESR市川ディストリビューションセンター」内に併設している託児所「BARNKLÜBB(バーンクラブ)ICHIKAWA」が6月3日にオープンすると発表した。
同社は開発の基本理念に「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」を掲げ、その一環として延べ床面積10万平方メートル以上の物流施設に託児所を整備する方針を打ち出している。市川が実際に子どもを預かって運営を開始する初のケースとなる。女性がより働きやすくなるよう活躍支援を図る。
「ESR市川ディストリビューションセンター」の外観
「バーンクラブ市川」の外観
形態は独立採算型の認可外保育所で、運営は保育事業を手掛けるジョイサポ(東京)に委託する。バーンクラブはESRが独自に創設した託児所で、施設で働くスタッフが利用可能。木の素材を内装に使用し、やわらかい色調で子どもが楽しく遊べるよう遊具などに工夫を凝らしている。幼児英語教育なども展開する計画という。
子どもが楽しく過ごせるよう、内装は明るいデザインを採用し、ユニークな滑り台を導入するなど細かく配慮している(写真は全てESR提供)
同社代表のスチュアート・ギブソン氏が出身の英国・ロンドンのプリスクール「BARNKLÜBB(バーンクラブ)」の方針に共感、施設内託児所に同ブランドを使用する業務提携をしている。
「月極フリーコース」で週5日間、1日8時間の範囲内で自由に利用可能。月額の保育料は19年10月まで0~2歳児が2万1000円、3~5歳児が1万200円。19年10月以降は3~5歳児が3万7000円となる。自治体の補助金を活用すれば保育料負担が実質ゼロとなるよう配慮しているほか、入会金や給食代、延長保育料は保育料に含め、別途徴収はしないという。
今後は3大都市圏の物流施設でバーンクラブを順次始動させていく予定。
(藤原秀行)