日本郵船、グループの技術ソリューション統合ブランド「HULL NUMBER ZERO」立ち上げ

日本郵船、グループの技術ソリューション統合ブランド「HULL NUMBER ZERO」立ち上げ

船舶の課題解決支援、中計の基軸戦略強化

日本郵船は9月19日、グループの技術ソリューションを統合する新ブランド「HULL NUMBER ZERO」(ハルナンバーゼロ、HNZ)を立ち上げたと発表した。

昨年4月に新設した船舶事業グループが中心となり、設計・建造・運航・メンテナンスなど船舶に関する全段階が抱えている課題に対し、技術力を駆使したソリューションを積極的に提案していく予定。


ブランドロゴ

<対象事業の例>
・船舶建造、技師派遣サービスの提供
(建造監督派遣、図面審査など船舶建造の際に必要となるソリューションの提供。原動機、発電機、制御機器全般のコミッショニング、メンテナンス、修理、換装など)
・主機モニタリング、燃料関連ソリューションの提供
(本船機関データをフィリピンのモニタリングセンターで遠隔監視、AIや現役機関士による早期異常検知サービスの提供。燃料油添加剤や燃料油処理装置、燃費向上付加物の販売など)
・船員のウェルビーイングに関するソリューションの提供
(フィリピン人船員を支援する金融サービスの提供など)
・舶用機器やデバイスの販売、保守点検
(船舶計装機器、海洋生物付着や配管腐食の防止装置、船用品、救命・消防等法定備品の販売や点検など)

同社グループが昨年3月に発表した中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026 – A Passion for Planetary Wellbeing -”は、中核事業の深化と新規事業の開拓の両輪を基軸戦略に据えている。

中核事業の海運を支える船舶を、貨物などを輸送する「手段としての船」だけでなく「目的としての船」と位置付け、船舶に関する技術の事業化を推進しており、HNZを通じてさらに加速させていく構え。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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