サンケイビル、東京・府中エリアで3.96万㎡のマルチ型物流施設竣工

防災拠点整備し、地域貢献重視

フジサンケイグループの不動産会社サンケイビルとJA三井リース建物は10月1日、東京都府中市武蔵台で開発を進めていた新たなマルチテナント型物流施設「SANKEILOGI（サンケイロジ）府中」が9月30日に竣工したと発表した。

「SANKEILOGI」シリーズの第4弾で、地上4階建て、延床面積は3万9617㎡。物流施設の供給が少なく利便性の高い府中エリアで開発した。

中央自動車道の国立府中ICから約3.6㎞、東京都心まで30㎞圏内に位置。

地震などの大規模な災害が発生した際に防災活動の拠点として機能させることが可能な自主管理公園を敷地の北側に整備し、敷地内に現存している府中市の遺跡登録を受けた「横海道北1号塚」を保護して一般に開放。地域に貢献する物流施設を目指す。

外観

2階につながるスロープを設置しており、1階と4階、2階と3階の2層使いが可能。4階には富士山を望めるテラスを併設した共用ラウンジを設け、就労環境の向上を図っている。

共用ラウンジ

自主管理公園にはかまどベンチやマンホールトイレ、災害対応ベンダーなどを設置するほか、公園側からもアクセス可能な災害用備蓄倉庫を配置。水や食料、毛布・発電機などを備え、有事の際には従業員に限らず近隣住民にも利用してもらう計画。建物内の共用部には災害用備蓄スタンド（BISTA）を採用している。

自主管理公園

マンホールトイレ

防災備蓄倉庫

災害用対応スタンド（BISTA）

横海道北1号塚

■概要

■広域地図

■狭域地図

（藤原秀行）※いずれもサンケイビル提供