東証、ドラッグストア向け販促物共配など手掛けるMICのスタンダード市場上場承認

東証、ドラッグストア向け販促物共配など手掛けるMICのスタンダード市場上場承認

12月25日付、企業の在庫保管や流通加工もサポート

東京証券取引所は11月22日、小売や飲食などの企業の販促・マーケティングを支援するMIC(東京都新宿区西新宿)のスタンダード市場への新規上場を承認した。上場は12月25日の予定。

MICは1946年に創業した活版印刷を手掛ける水上印刷が前身。2011年、コンビニ運営企業向けに業務改善やシステム開発、デザインなどを包括的にサポートする「360° フルサービス」を開始、他の業界にも広げ、販促・マーケティング支援を本格化させた。2021年12月に現社名へ変更した。

「360° フルサービス」の一環として、在庫保管や流通加工、共同配送など物流面でサポートする「フルフィルメント」の領域にも注力している。

22年にはドラッグストア向けに販促物を共同配送するサービス「Co.HUB」を開始。メーカーの販促物をMICの物流拠点に集約した上で、店舗ごとに必要な販促物を届け、顧客のドラッグストアの業務負荷低減を実現している。10月末時点で20のチェーンが採用、対象店舗数は全体の5割超の1万572に達している。

25年3月期の単独売上高は前期比12.7%増の113億円、営業利益は17.0%増の6億1900万円を予想している。

(藤原秀行)

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