将来対応で2分割も可能に、26年1月末竣工予定
日鉄興和不動産は12月9日、兵庫県尼崎市で近畿圏第6弾となる物流施設「（仮称）LOGIFRONT尼崎V」の工事を開始したと発表した。
住友大阪セメントを土地所有者とする借地スキームを活用。区画分割が可能となるプランを前提とした1棟利用の専用物流センターとして建設する。竣工は2026年1月末の予定。
外観のイメージ
阪神高速道路5号湾岸線の尼崎東海岸ICから約1.8km、阪神高速道路3号神戸線の尼崎東ICから約4.5km。大阪港・神戸港、伊丹空港へのアクセスにも強みを持つ。
都市部の地域配送で利用頻度が高い主要幹線の第二阪神国道へ五合橋線経由で出ることが可能。大阪市内中心部にも容易に迎える立地。24時間操業可能な工業専用地域に位置し、周辺部は工場・倉庫の集積エリアのため、多頻度配送等にも十分対応できると見込む。
1階に21台対応の片面バースを備えた地上4階建てBOX型の施設として設計。各階の有効階高7.0mを確保して収容能力の増強を図ると同時に、将来対応として2分割でも可能なプランを採用している。
荷物用エレベーターを2基、垂直搬送機・乗用エレベーターを各1基設置し、上下階の人や荷物の輸送に十分な能力を確保する。テナント向け休憩室、喫煙室、シャワー室、ドライバー用トイレなどを配置し、入居テナントのニーズを重視しながら汎用性を確保した利便性の高いプランにしたと強調している。
外観のイメージ
民間デベロッパーの物流施設として初採用となった「（仮称）LOGIFRONT名古屋みなと」に続き、グループの日本製鉄と協働して、同社が提供するマスバランス方式を適用したグリーンスチール「NSCarbolex Neutral（エヌエスカーボレックス ニュートラル）」を、鉄骨Ｈ形鋼の一部に採用する。
同社の高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex Solution（エヌエスカーボレックス ソリューション）」が内包している建築ソリューション「ProStruct（プロストラクト）」も併せて採用。鉄鋼生産から施工時におけるCO2排出量を約9%削減できると想定している。
施設概要
名称：（仮称）LOGIFRONT尼崎V
所在地：兵庫県尼崎市東海岸町19-1
交通：阪神高速5号湾岸線「尼崎東海岸」IC 約1.8km、同3号神戸線「尼崎東」IC 約4.5km
敷地面積：6,611.26 ㎡（約1,999.90坪）
延床面積：13,808.18 ㎡（約4,176.97坪）
構造・階数：S造・4階BOX型
設計・施工：東洋建設株式会社
設計工事監修：株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
スケジュール：2024年12月着工、2026年1月末竣工予定
（藤原秀行）※いずれも日鉄興和不動産提供
