最新の自動化機器研究、従来の設備との連携も検証へ
ニチレイロジグループ本社は12月25日、低温物流の持続可能性向上のための先端技術検証を目的として、グループで構えている東京の「品川物流センター」(港区港南)内の一区画に「ニチレイロジグループR&Dセンター」を開設、テスト稼働を始めたと発表した。
同社は現行の中期経営計画の重点施策の1つに「業務革新の推進」を掲げ、事務業務や物流センター作業などの変革を図っている。庫内作業の省力化はこれまで、低温環境下での自動化機器導入や先端技術の実証実験を通じて、物流センターにおける個々の作業の最適化を目指してきた。
一方、物流センターで実証実験を行う際、実施時期や検証のための庫内環境の整備などに制約を受けることが課題となっていたため、R&Dセンターの設置に踏み切った。
R&Dに特化した同センターは保管庫(F級・C級)、荷捌きスペース、トラックバースを配備。低温環境下での入荷から保管、ピッキング、出荷などの庫内作業に加え、荷積み、荷降ろしも含めた、物流センターにおける一連の作業フローにおける技術検証をできるようにしている。
最先端の自動化機器の研究に加え、従来のマテハン機器やシステムとの連携についても検証を進めることを想定している。
品川物流センター外観(左が事務棟)
導入機器の一例
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用